大学は商学部。つい最近まではモノを売る営業職でした。父の介護を経験したことから介護の仕事の大切さを知り、自分にも何かできればと、当社で募集していた「生活相談員」の仕事を志しました。
生活相談員とは、利用者さんの生活上の要望や相談事をケアマネージャーさんやご家族と一緒に解決する仕事。身の回りのお世話をするスキルはなくても相談業務なら、と思ったんです。
大学時代に取った単位のおかげで相談員になる資格は持っていたものの、現場の実務はほぼ未経験。ただ、人と接する仕事という意味では、営業と同じです。
介護は人の話を聞くのが仕事。中でも相談員の役割は、利用者さんの情報やご家族のご要望を聴き出して、現場の介護スタッフへの橋渡しをすることです。
営業の仕事も、相手に話していただくことから人間関係が始まります。商品を売るために自分の言いたいことばかり押し出していたら絶対うまくいきませんから。
その意味で、前職で培ってきた「話してもらえる雰囲気をつくる」というスキルは、今も役立っています。
当社は、初めて訪ねた時から、現場スタッフの挨拶や人との接し方がとてもしっかりしているという印象でした。
それに社長も社員に対して上からでなく、下に降りてきて近くで話すといった姿勢なので、何を考えているかがよく伝わってきます。何より「人と向かい合う」という会社の理念に共感できます。
私は今、デイサービス利用者87名全員に気を配り、「○○さんは今日は体調が悪い」などといった日々の変化をきめ細かくチェックして、現場が滞りなく対応できるよう連絡業務を行っています。
介護保険に関する事務もしますし、時には利用者さんの送迎をすることも。また、ケアマネージャーさんと密に連絡を取り、利用者さんのご家族も交えて今後の介護方針を考える会議にも参加します。
また、ケアマネージャーさんに「ペリデはこういうサービスができます」とPRするという、営業っぽい仕事もしています。
モノを売る仕事と違って、すべてが人対人。誰かを助けられる仕事はやりがいが違います。巷で思われているほどきつい仕事ではないですよ。
人生の先輩である利用者の皆さんからいろいろな話が聴けるのは面白いです。
今はまだ専門用語などもわからないことばかりですが、昔に戻ったように知らないことを学ぶのが新鮮で楽しい。
周囲のスタッフも、私のような年代の新人にも仕事を丁寧に教えてくれます。早く仕事を覚えて、今以上に利用者さんが楽しく暮らせるようお手伝いできればと思っています。